幼女で領主で聖女様!?名前を奪われ外れスキルと追放されたけど、辺境の地でなりあがる!
「それから、こいつはリリンダ。まあ、リーゼ嬢ちゃんの侍女というか世話係ってことで。しっかりしたお子さんだとは聞いているが、できないこともいろいろあるだろ?」
サージによって、リーゼの前に押し出されたのは、十代半ばと思われる少女だった。
彼女もサージと同じような革の鎧を身に付け、腰には細身の剣をつっているところからすると傭兵のようだ。
明るいオレンジ色の髪は、女性は髪を長くするものだというこの国にしては珍しく顎のあたりで切りそろえられていた。瞳の色は青。つまらなそうな目で、彼女はリーゼを見つめた。
(この人、私のこと苦手なのかな……)
リーゼは、完全に子供、それも幼子だ。彼女は子供の扱いが苦手なのかもしれない。
「団長、もう行かないと」
「ああ、そうだな。リリンダの言うとおりだ。コルネリア様、いいか?」
「……ええ」
母は、サージに向かって手を差し伸べる。彼の右手を両手で包み込み、そのまま深く、深く、頭を下げた。
「お願い、娘を守って」
「任せろ――お嬢さん」
二人も娘を産んだ母に向かってお嬢さんという言い方も不思議なものだ。
だが、サージのその言葉に、母は目を潤ませた。ひょっとしたら、この二人、以前何かあったのかもしれない。
サージによって、リーゼの前に押し出されたのは、十代半ばと思われる少女だった。
彼女もサージと同じような革の鎧を身に付け、腰には細身の剣をつっているところからすると傭兵のようだ。
明るいオレンジ色の髪は、女性は髪を長くするものだというこの国にしては珍しく顎のあたりで切りそろえられていた。瞳の色は青。つまらなそうな目で、彼女はリーゼを見つめた。
(この人、私のこと苦手なのかな……)
リーゼは、完全に子供、それも幼子だ。彼女は子供の扱いが苦手なのかもしれない。
「団長、もう行かないと」
「ああ、そうだな。リリンダの言うとおりだ。コルネリア様、いいか?」
「……ええ」
母は、サージに向かって手を差し伸べる。彼の右手を両手で包み込み、そのまま深く、深く、頭を下げた。
「お願い、娘を守って」
「任せろ――お嬢さん」
二人も娘を産んだ母に向かってお嬢さんという言い方も不思議なものだ。
だが、サージのその言葉に、母は目を潤ませた。ひょっとしたら、この二人、以前何かあったのかもしれない。