幼女で領主で聖女様!?名前を奪われ外れスキルと追放されたけど、辺境の地でなりあがる!
「愛しているわ、リーゼロッテ。どうか……どうか、元気で。いつか、あなたに会いに行くから」
会いに行くという言葉は、半分嘘だろう。会いに来ようとしても、きっと公爵が邪魔をする。
けれど、子供の顔をしてリーゼは微笑む。母の言葉を信じているふりをして。
「うん、待ってるね。お母様! デリモってきっといいところよね」
「リーゼ、待って!」
母と名残を惜しんでいたら、フランチェスカが、リーゼの方に走り寄ってくる。久しぶりに見た妹の顔に、今まで我慢していたリーゼの心が決壊した。
「フラン――フラン!」
同じ顔、同じ髪型、でも違う服。今までは、二人でひとりのような存在だったのに、これからはそんなわけにはいかない。
「リーゼ、行っちゃ、やだ!」
「リーゼも行きたくない……!」
デリモはきっといいところだろう。そう思いたい。
けれど、前世で望んで望んで望んで得られなかった家族。その家族が、こんな形で奪われるなんて。
「あなた達を守ることができなくて……ごめんなさい。護衛は、優秀な人をつけたから……お母様は、あなた達を愛しているわ」
母は、リーゼとフランをまとめて強く抱きしめた。リーゼの頬に濡れて冷たくなった母の頬が触れる。
会いに行くという言葉は、半分嘘だろう。会いに来ようとしても、きっと公爵が邪魔をする。
けれど、子供の顔をしてリーゼは微笑む。母の言葉を信じているふりをして。
「うん、待ってるね。お母様! デリモってきっといいところよね」
「リーゼ、待って!」
母と名残を惜しんでいたら、フランチェスカが、リーゼの方に走り寄ってくる。久しぶりに見た妹の顔に、今まで我慢していたリーゼの心が決壊した。
「フラン――フラン!」
同じ顔、同じ髪型、でも違う服。今までは、二人でひとりのような存在だったのに、これからはそんなわけにはいかない。
「リーゼ、行っちゃ、やだ!」
「リーゼも行きたくない……!」
デリモはきっといいところだろう。そう思いたい。
けれど、前世で望んで望んで望んで得られなかった家族。その家族が、こんな形で奪われるなんて。
「あなた達を守ることができなくて……ごめんなさい。護衛は、優秀な人をつけたから……お母様は、あなた達を愛しているわ」
母は、リーゼとフランをまとめて強く抱きしめた。リーゼの頬に濡れて冷たくなった母の頬が触れる。