誰を?何を?見ているの?
8項

☆☆婚姻届と離婚届


祖父と風間の総帥の前で
婚姻届を書き
証人欄に二人から記載して貰う。

「「ありがとうございます。」」
と、二人で伝えて
二人で市役所に行く。

そこで
「離婚届は、大丈夫ですか?」
と、訊ねると
「はい。」
と、見せてくれた。

彼の所には名前や印鑑が押されていた。
「ありがとうございます。」
と、言ってその用紙を
大事に封筒に入れる。
「今日の一年後に提出します。
証人欄には、私の友人と幼馴染みに
頼みますから。
理由は、前にもお話ししましたが
私側の問題にしますから。」
と、言うと
「わかりました。」
と、答える。

彼は、本当に病院の近くに
3LDkのマンションを借りてくれた。

荷物の搬入は、今週末に。
悪いけど電化製品や部屋の中は
彼に全て任せた。

リビングダイニングと
彼の部屋と私の部屋
(お互いの仕事部屋)
寝室を悩んだが
セミダブルのベッドを
二つ入れる事にした。

病院では、旧姓のままで行く。

まあ、彼は、私のする事
言うことには、全て従う。

興味がないからか
頼んだ弱みなのか
知らないが······

あの日、遅くにとも子と話した。
彼の言葉から
私の条件
離婚についても

とも子は、呆れながら
「わかってる?
自分が傷つくような事しないでよ。」
「うふっ、わかった。
   とも子、ありがとう。」
と、言うと
ため息をつきながら
「引っ越し手伝う?」
と、言って貰えてお願いをした。

日曜日は、顔合わせとなっている。

私は、土曜日の朝に引っ越しをする。
彼は、昼から引っ越しをするようだ。

お互いにマンションに入れるものは
服と小物、仕事に関する物だけ

食器等は、午後から
とも子と買いに行く予定だ。
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