彼の溺愛 致死レベル ゾルック 四人目
「っつ、なんだよ……
いきなり……」
うわっ。
目をつぶったまま、動いたよ。
寝ぼけ中?
「顔、ガンってなったし」
ひゃっ。
機嫌悪そう……
イライラ声の主に、聞きたいことがあって
私はベッドの上で、上半身を起こす。
「あの……ここって……」
「俺んちだけど。
まだ寝かせろよな」
あくび混じりのダルそうな声を、
響かせたと思ったら……
「は?! みくる?!」
氷牙さんが急に、思いっきり目を開けた。
「目を覚ましたのか?」
ごつごつした手で、私の両肩が捕まれ。
「ああ~。
このまま目を覚まさなかったらって、
マジで心配したし」
ワイルドなイケ顔を、迫らせてきたから
私はびびって、
背中をのけぞらせちゃった。