彼の溺愛 致死レベル ゾルック 四人目
私はその場に立ち上がり
「まだ私は、帰れないんです!
このファイルの山を、見てください!」
勢いに任せに
両手で机を思い切り
叩いてしまったせいで
あっ!!
私……
怪力女子だった……
自分のバカ力に、頭を抱える羽目に。
机のファイルが、
バサバサバサッと床になだれ落ち。
一瞬で、開けた視界。
総長と、
バチバチ視線が絡み合い。
うわっぁ……
やってしまったぁ……
コソコソ隠れて、盗み聞きしていた罪を
自分から暴露する結果に。