彼の溺愛 致死レベル ゾルック 四人目
私の頭に優しく置かれた、
ごつごつした手のひら。
「授業中、寝るんじゃないぞ!」
ワサワサと頭を撫でられ
心臓が貫かれるような
火であぶられるよう
ドキドキともキュンキュンとも違う、
独特な痛みに襲われる。
「じゃあな」と離れた
氷牙さんの手の平と共に
胸の痛みもスッと消えてくれたけれど
バイクで遠ざかっていく
氷牙さんの背中を、見つめれば見つめるほど、
破天荒なアイドルの魅力に落ちていく自分が
怖くて怖くてたまらない。