モテすぎる男子から、めちゃくちゃ一途に溺愛されています。
「ごめん美乃里ちゃん、やっぱり我慢できないわ」
「えっ、」
「予定変更。カレーは夜に食べます」
「えっ?!」
そんな私の言葉なんてもう果歩には聞こえてなくて。
ひょいっと軽々身体を持ち上げられれば、彼の部屋のベッドへふわりと着地した。
目の前には私を見下ろす、相変わらずの整った顔。
「ちょっと、……果歩、」
「美乃里ちゃんが誘ったんだからね?」
ダメだ。目の前には好きな人。
ベッドは好きな人の香り。
心臓がうるさくておかしくなりそう。
「っ、誘ってなんかっ……だって、私ばっかりドキドキさせられるから……」
「っ、……俺のこと、ドキドキさせたくて言ったの?」
「それと……伝えたくなったから」
「なるほど。よくわかった。早く俺に抱かれたいってことだね了解」
「な、なんでそうなるの!待っ──っん」
果歩は私の言葉を最後まで聞かずに、唇を重ねてきた。
これが、いやじゃないんだから、溺れ過ぎだと思う。