モテすぎる男子から、めちゃくちゃ一途に溺愛されています。
「そっか。美乃里の下に6歳の双子がいるんだけどね、流石に今は寝ちゃってるけど。ふたりにも会わせたかったな……果歩くんイケメンだから里柚なんて絶対喜んだよ。あ、なんなら果歩くん、うちに今日泊まっていったら?明日土曜で学校休みだし」
は……い……?
あまりにも唐突な剛さんの提案に言葉を失っていると、
「はいー?!ちょっとパパ!!何言ってんのー?!」
横からすごい勢いで美乃里ちゃんが声を出した。
双子……寝てるんじゃねぇのかよ。
そんなでけぇ声出して大丈夫か?
起きるぞ。
「何って……そんな大きな声出さなくても……」
「いい?この人はねっ!!」
っ……まさかこいつ、俺とのこと、剛さんにバラす気じゃ。
そう思って身構えていると、目の前の彼女が口籠もって、咳払いを一つした。
「……まぁ、その、とにかく、年頃の娘がいるのに、男の人泊めるっていくらなんでも!」
「ハハッ、安心しろ。果歩くんは大丈夫だから」
「……っ、」
剛さんのその言葉に、胸の奥がじんわりと暖かくなって同時に申し訳なさが溢れる。
大丈夫って、なんでそんなこと言えるんだ。