御曹司は、お嬢のお約束?!

ふゆくんの優しさ

1時間目の社会の授業。ちょっと眠たいな。
さっきのふゆくんの、宣言?恥ずかしかった…。でも、愛ちゃんも、優馬くんも、クラスの人たちも「おめでとう!」って!すっごく嬉しかった。えへへ。そんなことを考えていると、「おーい。小柳。聞いてるのか?次の、問題を答えろ!」と社会の先生が私を指名してた。どうしよう。聞いてなかった。どうしたらいいか困っていると、トントン。ん?隣の席のふゆくんが、答えを教えてくれた。いいのかな?
そのまま答えると、ふゆくんは頭がいいから正解だった。座ると、何事もなかったように授業が再開してた。後で、ありがとう言っておこう!次は、しっかり聞いておこう。そうして、授業が終わって、ふゆくんに「ありがとう」を伝えようとしたのに、男子の集団の中にいた。男の人が苦手だけど、恐る恐る近づいてふゆくんに、「ふ、ふゆくん!さっきは、ありがとう!すごく助かったよ?」と大きな声で言ったからか、クラスメイトがみんな私の方を見ていた。うぅー。恥ずかしい。
「はる!いいよ!どうせぼっーとしてたんでしょ?かわいいから、許してあげる!その代わり、お昼ごはん一緒に食べよ?あと、次の土曜日デートしよ?」って言ってくれた。ふゆくん!
「うん!楽しみだね?」って言ったら、真っ赤にしてふゆくんは、喜んでくれた。
クラスメイト「キャーキャー」言ってた。なんで、男子の声もするのかな?
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