【完】孤独なメイドは執事を独り占めしたい

永遠を誓うのは

式当日。ボクたちは朝から大忙し。ドレスを着たり、ヘアセットをしてメイクをして。




これだけでも疲れてしまった。ボクはAラインのドレス。アルーシャ様はマーメイドドレス。




「私のようにスタイルが良い女性にはこれが一番。オーホホホホ!」




アルーシャ様は全然疲れていないらしい。ずっとこの調子だ。




いよいよ式、本番か。




昨夜、ルイス様は何を言いかけたのだろうか。今日になれば分かると言っていたけどそれが何なのか。




コンコンコン




「はい」





「失礼するよアルマ」




「お父様...!来てくださったんですか」



「当たり前だろ。娘の大切な式だ。父親の俺が来なくてどうする。ほら、ちゃんと母さんも連れてきたぞ」




父、ライアンの手にはアルマの母であるエレノアの写真が。




これはライアンが昔、エレノアと撮った写真を拡大してもらったものだ。
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