【完】孤独なメイドは執事を独り占めしたい

「オリバー様が帰られたら一緒に聞こう」

「はい」

後で街に行ってフレーム買ってこよう。

この写真、部屋に飾りたいし。

オリバーは写真が見つかった三週間後に帰還した。

ルイスはアルマに知らせ、二人でオリバーの元に写真を持って行った。

「おお。これは懐かしい。ライアンとエレノアではないか。どこでこれを」

「書庫の掃除をしていたら出てきました。ベラに聞いたらアルマの両親だと」

「いかにも。これはアルマの両親だ。これは昔、二人がこの国に住んでいた時のだな」

「この国に住んでいたんですか！？」

「ああ。ライアンはパン職人の修行を、エレノアは実家の花屋で働いていたな。ベラはここの花屋によく寄っていたよ」