【完】孤独なメイドは執事を独り占めしたい

第二章

父と母

ある日、ボクはルイス様から一枚の写真を貰った。

それはボクの両親の写真だった。

「ルイス様これ」

「この前掃除していたら出てきた。ベラ様に聞いたらお前の両親だそうだ」

ボクのお父様とお母様...。

ボクが生まれる前の写真かな？

「お父上はアルマにそっくりだな」

「そうですか？」

「ああ」

「ルイス様はボクの両親に会ったことあるんですか？」

「いや、ないな。オリバー様なら会ったことあると思うが」

オリバー様は今は遠出していていらっしゃらない。

お帰りになったら聞いてみようかな。

ボクの両親がどんな人だったか。

「もし生きているなら会ってみたいな...」

「アルマ...」

「ボク、気づいた頃にはもうこの城にいて、仕事をしていたので。今まで何回も聞きたかったけど、聞いちゃいけないような感じして...。だから写真が出てきて嬉しかった」