【完】孤独なメイドは執事を独り占めしたい
「もう一つ聞いた話があって、アルーシャ様の部屋を掃除する度にバラの花びらが落ちていると」

「下がりなさいルイス。あなたには関係ないことよ」

「分かりました。失礼します」

ルイスがアルーシャの部屋を去ろうとするとアルーシャは一言だけ言葉を残した。

「アルマがそんなに大事なら私と早く籍を入れなさいルイス」

「・・・」

ルイスが去ると、アルーシャはまた窓の外を見始めた。

「早くあの女を追い出さないとね」
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