食堂の白井さんとこじらせ御曹司
菜々さんの目がなんだか探りを入れているように見えます。
「苦痛じゃないですよ?話していて楽しいですし」
菜々さんの顔が離れました。
どんな顔をしているのか分かりません。
「よかった。うん、まずはそうだよね。苦痛じゃないのは大切。そっか、楽しいって思ってるならうん」
声はほっとしている。
ほっと?
菜々さんは和臣さんの前カレ、もしくは今カレではないのでしょうか?
私と、他の女性と二人で食事に行くことはいやではないのでしょうか。
いえ、そもそも、セッティングしたのが菜々さんなのですが……。どういうことなのでしょう?
もしかして、二人は別れたけれど、和臣さんは菜々さんに未練があって、菜々さんはそれが迷惑で……。
早く誰かと付き合ってほしいと思っているのでしょうか?
まさか、私と和臣さんをくっつけようとしている?
いえ、そんなはずはないですよね。私、彼氏が欲しいと思っていないというのは伝えてありますし……。
それに。もしそうだったとしても、和臣さんの心が菜々さんに向いているのであれば、それは迷惑なことです。
残酷なこと。和臣さんにとっても、私にとっても。菜々さんがそんなひどいことするとは思えません。
「さぁ、できた!今日はマーメイドをイメージしてゆるふわ編み。どうかな?」
髪型の話のようです。カールした髪を、緩くふわふわと大きなみつあみにしてあります。
化粧は、いつものように自分で化粧するよりも5倍はかわいいです。
目元のアイシャドウはブルー系です。濃紺のワンピースに合わせてくれたのでしょうか。
「さぁ、行こう!」
「あ、はい」
菜々さんが楽しそうな声を出します。
ロッカーに化粧道具を片付け、かぎをかけています。
「あ、もしかして、それ……」
ロッカーのカギにぶら下がっているストラップを指さします。
「へへ。そうだよ。結梨絵ちゃんからもらったトンボ玉」
「使ってくださってるんですね、ありがとうございます」
嬉しいです。
菜々さん、本当にいい人です。
「これ、友達にも評判いいんだよ。どこで買ったの?ってよく聞かれるの!あ、ねぇ、トンボ玉でかんざしとか作れないかな?デザイン科の子が、夏の浴衣ファッションショーで使いたいと言ってたんだけど……えっと、あまり高いとだめだけど買わせてほしいって」
「苦痛じゃないですよ?話していて楽しいですし」
菜々さんの顔が離れました。
どんな顔をしているのか分かりません。
「よかった。うん、まずはそうだよね。苦痛じゃないのは大切。そっか、楽しいって思ってるならうん」
声はほっとしている。
ほっと?
菜々さんは和臣さんの前カレ、もしくは今カレではないのでしょうか?
私と、他の女性と二人で食事に行くことはいやではないのでしょうか。
いえ、そもそも、セッティングしたのが菜々さんなのですが……。どういうことなのでしょう?
もしかして、二人は別れたけれど、和臣さんは菜々さんに未練があって、菜々さんはそれが迷惑で……。
早く誰かと付き合ってほしいと思っているのでしょうか?
まさか、私と和臣さんをくっつけようとしている?
いえ、そんなはずはないですよね。私、彼氏が欲しいと思っていないというのは伝えてありますし……。
それに。もしそうだったとしても、和臣さんの心が菜々さんに向いているのであれば、それは迷惑なことです。
残酷なこと。和臣さんにとっても、私にとっても。菜々さんがそんなひどいことするとは思えません。
「さぁ、できた!今日はマーメイドをイメージしてゆるふわ編み。どうかな?」
髪型の話のようです。カールした髪を、緩くふわふわと大きなみつあみにしてあります。
化粧は、いつものように自分で化粧するよりも5倍はかわいいです。
目元のアイシャドウはブルー系です。濃紺のワンピースに合わせてくれたのでしょうか。
「さぁ、行こう!」
「あ、はい」
菜々さんが楽しそうな声を出します。
ロッカーに化粧道具を片付け、かぎをかけています。
「あ、もしかして、それ……」
ロッカーのカギにぶら下がっているストラップを指さします。
「へへ。そうだよ。結梨絵ちゃんからもらったトンボ玉」
「使ってくださってるんですね、ありがとうございます」
嬉しいです。
菜々さん、本当にいい人です。
「これ、友達にも評判いいんだよ。どこで買ったの?ってよく聞かれるの!あ、ねぇ、トンボ玉でかんざしとか作れないかな?デザイン科の子が、夏の浴衣ファッションショーで使いたいと言ってたんだけど……えっと、あまり高いとだめだけど買わせてほしいって」