食堂の白井さんとこじらせ御曹司
食事から目を離し、映像に注目する。海の底のような映像から、水族館の水槽の中のような映像に切り替わっている。
たくさんのキラキラ輝く魚が姿を現し、何千、何万いるのか分からないような魚の群れが、渦を巻いて泳ぎだした。
「トルネードだよ」
トルネード……。
大きなうねりとなって、無数の魚が渦を作り出しています。巨大な生命を形作っているようにも見えます。
不思議で、幻想的な光景です。
「名古屋の水族館の映像らしいよ。イワシのトルネードショーがあるんだって」
「そうなんですね。イワシなんですか。今度からイワシを見るとこれを思い出しそうです」
「イワシを見ることなんてある?」
「ありますよ。スーパーの鮮魚売り場で売っています。手間がかかるので頻繁には作りませんが、時々イワシのつみれを作ったりしますよ」
「え?自分で作るの?すごいね。魚を下ろすんだよね?なんか、魚を下ろせないと主婦失格なんて間違った話が広まっているようだけど、もともと魚を下ろすのはプロの仕事で、主婦の技術じゃなかったんだってね」
和臣さんはいろいろなことを知りたくなるタイプだと言っていた通り、偏った見方をしないようです。
「ってことは、結梨絵さんはプロ並み?」
まぁ、一応職場は食堂で、プロと言えばプロなのかもしれませんが……。
「いえ、違いますよ。つみれは、すりつぶして作るので、とりあえず骨とか取り除ければ大丈夫なんです。上手に三枚におろす必要なんてないんですよ」
「そうなの?じゃぁ、僕にもできるかな?」
「やってみたいんですか?」
「一緒に料理が作れたら楽しそうだと思って」
え?
一緒に料理?
思わず、私と和臣さんの二人がキッチンに立つ姿を想像してしまいました。
違います、勘違いしては駄目なのです。誰と一緒になんて言ってないじゃないですか。和臣が誰を想像していったのかわかりません。
もしかすると、誰の姿も想像してなくて、単に「彼女と」とか「妻と」とか、いつか誰かとという意味なのかもしれません。
「一緒に……もいいですが、魚をさばくのは僕にかませてくれってプロレベルに魚が捌けたら尊敬されるかもしれませんよ?」
「え?結梨絵さんも、そう思う?」
「そうですねぇ……釣りに行って、その場で捌いた魚を刺身で食べるとかやってみたいですね」
たくさんのキラキラ輝く魚が姿を現し、何千、何万いるのか分からないような魚の群れが、渦を巻いて泳ぎだした。
「トルネードだよ」
トルネード……。
大きなうねりとなって、無数の魚が渦を作り出しています。巨大な生命を形作っているようにも見えます。
不思議で、幻想的な光景です。
「名古屋の水族館の映像らしいよ。イワシのトルネードショーがあるんだって」
「そうなんですね。イワシなんですか。今度からイワシを見るとこれを思い出しそうです」
「イワシを見ることなんてある?」
「ありますよ。スーパーの鮮魚売り場で売っています。手間がかかるので頻繁には作りませんが、時々イワシのつみれを作ったりしますよ」
「え?自分で作るの?すごいね。魚を下ろすんだよね?なんか、魚を下ろせないと主婦失格なんて間違った話が広まっているようだけど、もともと魚を下ろすのはプロの仕事で、主婦の技術じゃなかったんだってね」
和臣さんはいろいろなことを知りたくなるタイプだと言っていた通り、偏った見方をしないようです。
「ってことは、結梨絵さんはプロ並み?」
まぁ、一応職場は食堂で、プロと言えばプロなのかもしれませんが……。
「いえ、違いますよ。つみれは、すりつぶして作るので、とりあえず骨とか取り除ければ大丈夫なんです。上手に三枚におろす必要なんてないんですよ」
「そうなの?じゃぁ、僕にもできるかな?」
「やってみたいんですか?」
「一緒に料理が作れたら楽しそうだと思って」
え?
一緒に料理?
思わず、私と和臣さんの二人がキッチンに立つ姿を想像してしまいました。
違います、勘違いしては駄目なのです。誰と一緒になんて言ってないじゃないですか。和臣が誰を想像していったのかわかりません。
もしかすると、誰の姿も想像してなくて、単に「彼女と」とか「妻と」とか、いつか誰かとという意味なのかもしれません。
「一緒に……もいいですが、魚をさばくのは僕にかませてくれってプロレベルに魚が捌けたら尊敬されるかもしれませんよ?」
「え?結梨絵さんも、そう思う?」
「そうですねぇ……釣りに行って、その場で捌いた魚を刺身で食べるとかやってみたいですね」