食堂の白井さんとこじらせ御曹司
【白井さんのしりとりが、食べ物ばかりな件……】
【ちょっ!白井さん、俺、東海勢じゃないけどわかるよ。なんで白井さんは分かんないのだろう】
【赤だしって、違う、違う、東海勢の味噌って、そっちじゃない】
【白井さんに権限がないだとぉ?】
【アルバイト誰か応募してやれよー。白井さん困ってるだろ】
【白井さんの返信見ないと寂しいな。なんかweb小説の更新待ちしてるみたいな気持ち】
【忙しくて返信書けないなんて、早くだれかアルバイト応募してやれよ!】
【まさか、白井さん、しりとりの修行にも出たんじゃ……】
【豆腐、甘納豆、味噌……白井さん、豆に振り回されてるな】

「おはよう、白井ちゃん。掲示板の横見てごらんよ」
 出勤すると、チーフに声をかけられました。

「掲示板に何かあったんですか?」
 急いで着替えて掲示板を確認する。
 隣には、大きなシールを貼る方式のアンケート用紙が貼られていました。
「クリーニングのやつだろう、あれ。学生相談室も、かなり本気で学生の意見を取り入れて計画するみたいだね」
「そうですね」
 もう、作ったんですね。
 黒崎さん、本気のようです。
 ……なんて、私が黒崎さんのことを考えていたのが悪いのか……。
「そうそう、また学生相談室から白井ちゃんご指名」
 うっ。
「えーっと……また、ですか?今日は食堂の仕事は……」
「うん、いつもの時間に戻ってきてもらえれば大丈夫だけど、白井ちゃん大丈夫かい?……その、学生相談室ってちょっと特殊だから……」
「大丈夫なのですが、ちょっと、気を遣うので疲れます」
 と、思わず本音が漏れました。
 師匠とか呼ぶ変態がいるのですという言葉は何とか飲み込みました。
「ああ、そうだろうねぇ……。気を遣うよねぇ。……食堂としても、何度も何度も白井ちゃん呼ばれるのも迷惑だけれど、断りにくいんだよねぇ……」
 すいません。どうにも、チーフにも迷惑をかけているようです。
「もういっそのこと、月曜のこの時間だけ学生相談室用の時間としてしまおうか?」
「え?チーフ、それって……」
 まさか、毎週定期的に学生相談室に行かないといけないっていうことでしょうか?
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