食堂の白井さんとこじらせ御曹司
「二人、ですか?」
「ああ。まずかった?その……白井さんの言うように、相談者以外にも化粧のことで悩んでいる学生は多かったみたいで……。友達もいいですかと、尋ねられたのだが……」
「一人も二人も同じなので大丈夫ですけれど……えーっと、そうすると、足りないかな」
できれば真似しながら同時に作業することで化粧を覚えてもらおうと思っていたのですが。私の道具と、この間百均で買ったものを合わせても足りないかな?
「足りないかな?化粧品のことなら心配ない。いろいろ買ってきので使ってくれ」
黒崎さんがこの間買った百均の袋のほかに、スーパーの袋に入ったプチプラ化粧品の袋を指さした。
「買って、きた、んですか?」
「ああ。この間教えてもらったところで。その、もちろん化粧品メーカーに講座の依頼もするつもりだが、実際いろいろ揃えるとかなりの金額になるだろう?」
そうですね。テレビでCM流しているような商品は、プチプラ化粧品の3倍以上はします。
「だから、こういう品もあると教えてあげられればと……」
なんて、熱心なのでしょう。
初めはすごく嫌な奴、学生のことを馬鹿にして、ろくに学生の相談に乗るつもりがない給料泥棒かと思っていたら……。
「ふ、ふふふ」
匂い立つようなイケメン。
高身長の黒崎さんが腰を折り曲げて真剣に化粧品売り場の前に立つ姿を想像したら思わず笑いがこみ上げてきました。
「何?変かな?」
「いえ、いいと思います」
そんな黒崎さんを見てイケメンなのに女装趣味なのか、残念ってがっかりした女性がいるかもしれませんね。
でも、これだけ大量に買い込むってことは、何かの調査員か化粧品会社勤務の人、もしくはメイクアップアーティストかもと思われたかも?
「足りないものがあれば言ってくれ」
足りないどころか、使いきれなさそうです。あ、でもあれがありませんね。
「鏡はありますか?顔全体が映る鏡」
B5サイズほどの鏡は百均で買った物と、それより一回り小さめのものは持ってきている。だけれど、人が増えたとなると足りない。
「鏡なら、そこに」
黒崎さんが指さしたのは、学生相談室の奥。
小さな給湯コーナーがあり、その奥にちょうど顔の高さくらいの位置に鏡がありました。
「水道が使えるんですね、ちょうどいいです。ちょっとコンタクトはめてもいいでしょうか?」
「ああ。まずかった?その……白井さんの言うように、相談者以外にも化粧のことで悩んでいる学生は多かったみたいで……。友達もいいですかと、尋ねられたのだが……」
「一人も二人も同じなので大丈夫ですけれど……えーっと、そうすると、足りないかな」
できれば真似しながら同時に作業することで化粧を覚えてもらおうと思っていたのですが。私の道具と、この間百均で買ったものを合わせても足りないかな?
「足りないかな?化粧品のことなら心配ない。いろいろ買ってきので使ってくれ」
黒崎さんがこの間買った百均の袋のほかに、スーパーの袋に入ったプチプラ化粧品の袋を指さした。
「買って、きた、んですか?」
「ああ。この間教えてもらったところで。その、もちろん化粧品メーカーに講座の依頼もするつもりだが、実際いろいろ揃えるとかなりの金額になるだろう?」
そうですね。テレビでCM流しているような商品は、プチプラ化粧品の3倍以上はします。
「だから、こういう品もあると教えてあげられればと……」
なんて、熱心なのでしょう。
初めはすごく嫌な奴、学生のことを馬鹿にして、ろくに学生の相談に乗るつもりがない給料泥棒かと思っていたら……。
「ふ、ふふふ」
匂い立つようなイケメン。
高身長の黒崎さんが腰を折り曲げて真剣に化粧品売り場の前に立つ姿を想像したら思わず笑いがこみ上げてきました。
「何?変かな?」
「いえ、いいと思います」
そんな黒崎さんを見てイケメンなのに女装趣味なのか、残念ってがっかりした女性がいるかもしれませんね。
でも、これだけ大量に買い込むってことは、何かの調査員か化粧品会社勤務の人、もしくはメイクアップアーティストかもと思われたかも?
「足りないものがあれば言ってくれ」
足りないどころか、使いきれなさそうです。あ、でもあれがありませんね。
「鏡はありますか?顔全体が映る鏡」
B5サイズほどの鏡は百均で買った物と、それより一回り小さめのものは持ってきている。だけれど、人が増えたとなると足りない。
「鏡なら、そこに」
黒崎さんが指さしたのは、学生相談室の奥。
小さな給湯コーナーがあり、その奥にちょうど顔の高さくらいの位置に鏡がありました。
「水道が使えるんですね、ちょうどいいです。ちょっとコンタクトはめてもいいでしょうか?」