独占欲強めな御曹司は政略妻のすべてを奪いたい
母はイタリアで楽しくやっているようだった。

しかもなんと母は商才を備えていたらしく、伯父の仕事にも大いに役立っているらしい。

うれしい誤算だと伯父は喜んでいた。母には外国の水が合っているのかもしれない。

「桐子はあれから浪費していないようだ」と伯父は言っていたけれど、人はそう簡単には変われない。それでも変われると、娘の私は信じようと思う。

透哉さんが屋敷を買い戻してくれたことは、まだ誰にも話していない。

でももし母が心を入れ替えられたら、いつかまた住ませてあげたいと透哉さんに告げると、「琴子の家なんだから好きにしていいんだよ」と微笑んでくれた。

彼のその優しさが母に伝わる日が来ればいいなと願う。


――そして、カリブ海に浮かぶプライベートアイランドでの新婚旅行から三ヶ月が過ぎた頃、私の妊娠が発覚した。ハネムーンベビーだ。

来年には家族が増えるのを、透哉さんは今から待ちきれないようだった。










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