野球とソフトボール



放課後の教室って、不気味だ....。



部活が終わって、本当はすぐ帰らないといけないんだけど。

宿題を教室に忘れてしまった私は、先生に許可を取って教室に戻っていた。

机をゴソゴソ漁っていたけど、薄暗いせいか目的のプリントは見つからない。

怖いし、電気をつけよう。
机から立ち上がった瞬間、開けっ放しの教室の引き戸に、ぬっと人影が。

「わーーーーっ」

我ながら女の子らしくない悲鳴をあげながら、その場にしゃがみ込んだ。
怖い怖い‼︎やだやだ、幽霊嫌いーー‼︎

「...ビックリした。
お前も悲鳴とかあげんだな」

幽霊が喋った‼︎

私は恐る恐る顔をあげた。


パチンと電気をつけた幽霊は、クラスメイトの徳永くんだった。

私は、とある事情で凄く居心地が悪くなった。
ーーー幽霊の方がマシだったかも?
いや、やっぱり幽霊はイカンよ。

そんなことをグルグル考えている私の横を通り抜け、徳永くんはロッカーから置き傘を取り出した。

雨降ってるのか。
私も置き傘持って出よう。
その前にプリント探さなきゃ。

そんなことを思いながら、ボーっと彼の動作を見ていた。

いつも女の子には特に無愛想。
話しかけるなオーラが凄いけど、ひょっとしたら校内一のイケメン。

私も殆ど話したことがない。

今も『話しかけるなオーラ』が凄いので、そっと視線を逸らして机の中を覗いた。

ーーやだも、奥の方でくしゃくしゃになってんじゃん。


手を突っ込んで不自然な姿勢になった瞬間、「おい」と彼の声がした。

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