どうすれば良いの?
奥の座敷で結納をする。

大河さんとお義父さんで結納品を並べている池内家と加瀬家で向かい合って座った。

凌さんのお義父さんが、


「これより、順序が逆で申し訳ございません。略式で結納を執り行います。」

お義父さんが全て誘導して下さり、
結納の品を加瀬家へ納させていただき、
略式の結納が終わった。


「自己紹介は、またお披露目会でもやるのですが、
凌の兄の 大河と婚約者のみのりです。
宜しくお願いします。大河達も来春に結婚します。」

加瀬家
「宜しくお願いします。」

信吾
「ウチは、莉子の弟の 悠希です。
高校3年で、今年受験生です。宜しくお願いします」


「あの〜、莉子と2人で相談したんですが…出産は札幌にしようかと思っているのですがお義父さん。お義母さんいかがでしょうか?」

莉子
「悠希も受験があるし、実家だと私も何となくピリピリしちゃいそうで〜 ゴメンね。
産まれたら札幌へ来てもらえると嬉しいんだけど」


「オイ、2人共莉子ちゃんは実家のお母さんの方が安心じゃあないか?」

莉子
「まぁそうなんですが…、病院の事もあって…」

信吾
「莉子が一番良いと思うようにしなさい。
俺と母さんは孫が産まれたら飛行機で飛んでくるから! な、母さん。」

江里香
「うん。 姉の家に数日滞在させてもらうように今日頼んでおくからね! 
凌さんも莉子も気を使わせてゴメンね。」

信吾
「お義父さん、改めて大河さんの結婚式もあって大変な時期だと思いますが、莉子をお願いしても良いでしょうか?」


「はい。では、莉子ちゃんの出産は札幌という事で。」


「父さん、お義父さん、みなさんありがとうございます。
俺がいない時に出産になるかもしれません。
申し訳ございませんが、宜しくお願いします。」

凌さんと私は親達の方に向かい手をついてお辞儀をした。

結納は無事終了。
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