篠宮くんとふたりきりで、ヒミツのキス。
黙々と作業をしていく中、チラッと倉科の顔を見るとすげー緊張してんのが見るだけで分かる。
ちょっと褒めるだけで、顔真っ赤にして狼狽えるから面白い。
もう1回キスしたらどんな反応するかなと、興味本位で唇を押し当てた。
すると、色気ない潤ってるだけの唇のはずなのに、心地いいと思った。
もっとしたい、ずっと触れていたい。
こんな感情を抱くのは初めてのことで。倉科とキスして以来、何故か他の女にせがまれてもできなくなった。
「お前のキープが“最近慧がキスを嫌がる”って愚痴ってくんだけど、どーした?ついに本命でも出来たか?」
適当に瑞季と街を歩いてたら他校の女子高生数人に声を掛けられ、カラオケに行った帰り道。
そういえば、と思い出したように瑞季が聞いてきた。遊び相手の事をキープと呼んでる。
「んー…1人の女子としてから何となくしたくなくなったって言ったら笑うか?」
「いや?そんなに上手かったってこと?」