【完結】最高糖度のキミが好き

「うん。分かった」



「ならいいけど……。今日はありがとうね。一緒に買い物付き合ってくれて」



「こちらこそペンケースありがとう。大切に使うね」



「ん……次は月曜日かな。気を付けて帰ってね」



「うん、日野くんも気をつけて……」



 日野くんは紙袋を持ち直して私に背を向け去っていく。あんまり不躾に見ているのもよくないと、私も彼に背を向けた。



 これから、栄養があって、美味しくて、日野くんの心が安らぐようなお弁当が作りたい。
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