【完結】最高糖度のキミが好き


「うん。五十嵐さんの料理だったらな……って。五十嵐さんの料理、好きなんだよね。なんか力が抜けるって言うか、落ち着く」



「ありがとう……」



 凛と心に響くような日野くんの言葉が、じわじわと心に浸透するみたいに沈んでいく。彼は「美味しい」と言いながら煮物を頬張っていて、私の視線に気づく気配はない。

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