【完結】最高糖度のキミが好き

「珱介くんさぁ、今日調理実習で作ったマフィン受け取ってくれる?」

「えっずるい! 私もあげる! いーい?」

「駄目だよ。事務所で手作りとか、そもそも学校で貰い物はするなって言われてるから、ごめんね」



 四方八方からマフィンを出されながら菓子パンを食べる日野くん。まるで命令されているから食べてるみたいな、機械的な目つきだ。全然楽しくなさそうだし、美味しくもなさそう。食べること自体好きじゃないのかもしれない。


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