【完結】最高糖度のキミが好き
遠くのほうで、軽やかにイルカが輪をくぐり、水飛沫をあげなから宙を舞っている。
その様子を私は観客席の最後尾の更に後ろ、通路とも言えない場所で眺めていた。
皆から逃げしばらくはどこへ行ったらいいかも分からなくてトイレにいたけれど、迷惑になるからずっとはいられずここにいてしばらく経つ。
水族館から出ようとも思ったけど、家族と一緒に来ていると言ってしまった手前佐々木さんや他の皆と鉢合わせしてしまうことが怖い。
この場所より後ろは従業員さんの出入り口で皆の目はイルカに釘付けだし、出入り口で鉢合わせするより言い訳がしやすい。