キミだけは推さない、!( º言º)



強引に押しあてられたナナセの唇から、ナナセのぬくもりが伝わってくる。


「少しくらいこうなること期待して部屋来たんじゃねーの」

「……なわけ」

「しろよ」


薄暗くてよく見えないけど、今ナナセは子供が拗ねるような顔をしてるんじゃないかな。


「お前とキスできて嬉しいの。俺だけ?」


本当に、これが、ナナセなの?


「想像の何倍も。やべぇ」

「なに……想像してんの」

「続き。させてくれるよな」

「……や……だ」

「優しくする。次は」


こんなナナセ、知らない。


「死ぬほど可愛がってやるから。いいだろ?」


ありえないでしょ。


「……だめ」

「そんなこと言いながらも俺に甘えてくるところ。見てみたいんだけど」

< 138 / 248 >

この作品をシェア

pagetop