未来絵日記
いい気味だ。

教室内で威張っていたルミ。

立ち上がったルミと、ふざけていた男子の肩がぶつかる。


「いたっ、うざっ」


普段なら謝るはずの男子も、今日は目が違ったーー。







「ーーいつまでも、調子に乗んなよ。
あいつらいなきゃ、お前1人どうにでもなるんだからな」


その男子は不平不満を言う輩では無かった。


だけどそれに賛同する様にーーあちこちからルミに対する不満が飛び交う。





「タケシやアミがいなきゃ、ルミなんか怖くないよね?」



ルミに焦りの色が見えた。




タケシとアミのすぐそばで、ただ笑っているだけの存在。


そんなちっぽけな存在感しか、無かったルミ。

「ーーねえ、知ってる?この高校に入学するはずだった"女の子"の話」



私には怖い物なんかないーーーー。





ルミの肩に触れて、微笑んで見せた。




ルミの肩がビクついた。
普段ならありえないことだ。



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