ハツコイ
『"はい、もしもし"』
「"お疲れ様、妃里さん"』
『"秋生くんもお疲れ様"』


街灯の少ない通りを足早に歩く。


「"妃里さん、話があるんだけど、"」
『"週刊誌のこと?"』
「"やっぱり知ってるよね"」
『"後輩が教えてくれたよ"』
「"心配かけてごめんね"」


電話口から聞こえる秋生くんの声は
心なしか元気がなかった。
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