私に恋を教えてください
「透悟くん……?」
可愛く、首を傾げるなっ!

「いいですか?コレですよ?大丈夫なわけないでしょう!!会社でいじめられたら、どうするんです!?お母様!反対してくださいよ!炯おじ様!」

透悟にとって炯は祖父なのだが、見た目があまりにも若すぎて、お祖父さんと呼ぶには違和感があった。
子供の頃からの呼び名が、ここでも定着しているのだった。

榊原家は当てにならない、と見て取った透悟は成嶋家にすがることにする。

大体おじい様もお父様も、ゆーちゃんには甘すぎる!

自分のことは、完全に棚上げの透悟である。

「ゆーちゃん、分かってる?会社には僕は行けないんだからねっ」
「やだ、透悟くんてば、分かってるよ」

いやいやいや、分かってない!!
物心ついた時から、ほぼ透吾は柚葉と学校が一緒でそばにいたが、柚葉はそれはそれは天然だ。

しかもお嬢様育ちでもあり、周りの男がしっかりし過ぎている分、男を分かっていない。

みんながみんな、お父様とか、お祖父様みたいなんじゃないんだからな!
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