私に恋を教えてください
駆琉がポンポン、とリビングのソファを叩くと柚葉はてくてく歩いてちょんと駆琉の横に座った。

「なんだ、髪まだ濡れているな」
「ん……」

駆琉は立って延長コードとドライヤー、ブラシを洗面所から持ってきた。

「乾かしてあげるよ」
「え?」

「こう見えて、結構器用なんだ」
柚葉は俯いた。
「知ってます……」
そう答える耳が赤い。

風呂上がりの柚葉はなんだかふわふわしているし、いい匂いだし、このまま、またベッドに連れ込みたくなってしまうけれど、それをなんとか抑えて駆琉は柚葉の髪を後ろから乾かす。

「ん? どうした? 急に親とか驚いたかな?」
「はい。えっと、ご挨拶に伺わなくてはとは思っていましたけれど、突然だったので」

「嫌なら、断るよ」
柚葉に無理はさせたくないから。
柔らかくそう言うと、柚葉は一生懸命首を横に振る。

「っ……違います。あの、すごく緊張します。気に入って頂けなかったらどうしようって。この前の駆琉さんもこんな気持ちだったんですね」
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