私に恋を教えてください
現場で使えなければ意味はない。
侑也はそう思っている。

郵便物をチェックしていると、ふと侑也の目に入ったものがありその手が止まった。

「ん?柚葉ちゃん、郵便物が1件戻ってきている。これは大事な資料だから、直ぐに送ってくれる?」
「あ……はい」

「大倉商会さん、柚葉ちゃんが送るように手配した?」
柚葉は慌てて、手元のメモを確認する。
2日程前に柚葉が手配したものだった。

「はい。私で。住所とか再度確認します」
「いや、いい。ごめん、この件は俺でやっておくから。そうだな今、俺のタブレットから住所を書き写して君の手書きで送ってくれる?柚葉ちゃんは字が綺麗だからな。」

「上手くはないですけど……かしこまりました」
はい、と差し出されたタブレットから、柚葉は住所を書き写した。

侑也のモバイルは開発途中のものもあるので、社内とはインフラが別になっているのだ。

「もう一度午前中のスケジュール、すり合わせしてもいい?」
侑也は甘いマスクと言われているその顔に、笑顔を浮かべた。


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