私に恋を教えてください
「だから不味いって思ったんだろうが。気づいて、直ぐに何とかしたから大丈夫だけど。それに俺が依頼したことだし、間違うはずもないんだな。けど、間違ってた」

ちなみに今日、すり合わせたスケジュールも午前中の1件は時間が1時間ずれていた。

『それは時間変更になったから』
とさり気なく変更させたので問題はなかったが、それで動いていたら、また先方に迷惑がかかるところだ。

「本当に悪質だな」
「バレないと思っているんだろ。それも腹立つ」

「まあ、それはそうなんだが。侑也、まさか最近暴れる機会がないからいい機会だなんて、思っていないよな?」

「まさかだろ〜」
あははーと笑っている侑也を信用出来ない、と須藤は心から思った。

侑也と須藤は同じ大学の同窓だ。
プログラミングを専攻するゼミで一緒になったことがきっかけで、そこからずっと縁がある。

真面目に着実にこなしつつ効率を優先化する須藤と、閃き型の侑也だが、お互いに違うタイプのせいか逆にお互いをカバーできるように思えて、今でも付き合いが続いている。

タイプは違うが、妙に気は合う。
「そこまで言うなら、何かあるな。確認してみるか」
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