今は秘書の時間ではありません
「一樹、友永さんが辞めそうだぞ。」

「分かってる。この前聞こえてきたから。」

「どうするんだよ。もう諦めるか?」

「諦めたくない。」

「どうするんだよ!あと4日しかないぞ。」

「わかってるけどご飯に誘っても断られたんだよ。」

「彼女はまだ自分が必要じゃないって思ってるぞ。」

「はぁ?なんでそんなこと。そんなことあるわけないだろ。」

「彼女はそう感じてるってことだろ。」

「どうしたらいい?」

「自分で考えろよ。出来ないならもう自由にしてやれ。」

「それは出来ない。」

「腹括ってはなせよ。」

「その時間をくれないんだよ。」

2人でため息をつきながら客先へ向かった。
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