.*・゚ .゚・*.若頭の狂愛.*・゚ .゚・*.

50年後






50年後…





私はもう歳をとって75歳…





男は81歳…




枢が寝たきりになり外出が難しくなった





長女の詩織と一緒に2人で旅行に行くことになり枢に紹介された別荘に泊まることになった






彼女が買い物をしてきてくれると言って私は部屋を回る





どこかで来たことがある…





近くにブランコがあり昔のことを思い出す





そこから見える私の家の別荘の屋上が見えて昔のことを思い出す






昔男の子とあったのはここだと





誰だかは覚えていないが枢なのかと思っているけれど違和感を感じる





少しの間ブランコに乗り長女から連絡が来て少し渋滞していて遅れると





その連絡を受け取ってゆっくり散歩をしているとここにいるはずのない彼が目の前にいて






忘れはずがない





歳をとっても





変わらないあの優しい笑顔…




彼は昔と同じように微笑む






瞳から涙が溢れ出す。





私は彼に近づく





「永遠…」





「やっと逢えたな真白…」






「あれ?お母さん?この人誰?…え、?泣いてる?」






後ろから長女が私を探しに戻ってきたのか声をかける





「私先別荘行ってるね!」





気を使ったのか戻って行ってしまった






彼は横のブランコに座ると私を見る






「なぁ…お前のこと抱きしめたらダメかな…一生のお願いだよ」






もういいのだろうか






「永遠…」






「なぁ…真白…俺たちは違う世界で結ばれてるよ」






あぁ…




抱きしめるこの感覚…




忘れるはずがないあの日々を






あぁ…私たちが結ばれる人生もあるのだろうか





この世では結ばれなかったけれど…






彼と結ばれる運命があると思うと幸せになれる






私たちの未来もありますか?
















































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