あふれるほどの愛と涙を、キミに。
スプーンを動かし続けていると、さっきまでグラスの中にあった、いちごもアイスも生クリームも、全部姿を消していた。
視界の奥にあるグラスも、さっきまでチョコアイスやクッキーでいっぱいだったのに空っぽだ。
「楽しかったよ、岡崎」
パフェを食べ終えて立ち上がり、恋木くんはそう言ってくれた。
「わたしもっ」
嬉しくて、心に羽が生えたかのようにふわふわと浮いた気分だった。
お会計をする為に、恋木くんの隣に立つとさっきまでは分からなかったけれど、彼から清潔な石鹸の匂いがしてきた。
「じゃ、また明日学校で」
お金を払ってお釣りを受け取ると、恋木くんはヒラリと手を振った。
「うん、また明日!」
わたしも、小さく手を振った。
また明日、か。
思わずわたしはカフェを出てから、バッグを探った。
その中にあったスマホを取り出すと、すぐにロック画面が映し出されて、時間と日付を表す文字が目に飛び込む。
日付が変われば、また恋木くんに会える。
「また明日」
無意識にわたしは、その一言を口に出していた。