あふれるほどの愛と涙を、キミに。
「恋木くんって、うちのクラスの?」
「うん」
翌日、わたしは双葉に昨日のことを話した。
双葉は、少し間を空けてから急ににこっと笑い出した。
「いいんじゃない?」
「え……? いいって、どういう意味?」
双葉が何に対していいと思ったのか分からないけれど、なんとなくイヤな予感がした。
なんだか楽しげな表情を浮かべたままの双葉と、目をパチパチさせながら、表情を固まらせてしまうわたし。
「だって、あたしもあいつが蕾に何かひどいことをしてり言ったりしてるところを見たことがないもん。そりゃあ、蕾こそ好きになるよねぇ」
「えっ!? ちょちょちょ、ちょっと待ってよ双葉!」
「んー? いいと思うんだけどなー」
「わたしが言ったのは、そんなんじゃなくて!」
わたしが否定しようとすればするほど、双葉は面白がる。
好きになるって、いいと思うって……。
実際、恋木くんはわたしに対して恋心を抱く可能性なんてあるわけないし、あるとしてもきっと0.001パーセントにしかならないよ。
わたしが好きになっても、実る未来なんて全く見えないよ。


