追憶とノスタルジ
【影】



きらきら が ぽつぽつ と

少しずつ落ちていく音がする

ずっとずっと聞こえないふりをしていた

暗闇の中、唯一の光に影が躍る


随分と小さくなってしまったそれを

溢さないように無くさないように
両手でぎゅっと強く抱きしめた

消えないで

消えないで

行かないで

行かないで

捨てないで

帰ってきて

何も見えない暗闇で私は1人
記憶の影を追い続けるの
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