堂くん、言わないで。
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思っていた以上に役員の仕事はハードだった。
出し物の計画書をはやく提出しないといけないし、放課後の集まりにも参加しなくちゃいけない。クラスのみんなに声をかけて、出し物の準備の役割分担も決めないといけなくて。
わたしはすでに疲労こんぱい。
身体を分裂できたらいいのにと何度思ったことか。
だけど棗くんの負担をなるべく減らせるように、わたしが動けるところは頑張って動くようにしていた。
そんな日が数日続いて──────