愛され、囲われ、堕ちていく
「お前等、女で良かったな」
「え…」
「男だったら、もう既に命ねぇぞ!」
「すみません…」
「凪ちゃんに謝れよ!凪ちゃん、また伊織の支配を受けていかないといけないんだから。
今回もべったりで大変だったみたいだぞ!
紅音が言ってた…」

そして、伊織が風呂から上がってくる。
「まだいんの?早く連れ出せよ!敬太。
しかも、臣平もいるし」
伊織は上半身裸で、首にタオルを巻いて入ってきた。
さっきより比較的、落ち着いている。
その色っぽい姿に、思わずドキッとする環奈達。
「/////!!」
「上、着ろよ伊織。それに凪沙は?」
「あー失神したから、今ベットに寝かせてきた。
ちょっと、無理させすぎた……」
そう言いながら、Tシャツを着る伊織。
「失神って……かわいそう…凪沙」
「しゃーねぇだろ?てか、敬太も責めたじゃん!
その事もかなり怯えてたぞ!」
「だから、謝ろうと思ってたの!」

「そんなことより、なんだよこれ!」
「あー、スマホ投げて割った。明日スマホ買いに行かなきゃな!あと、そこの壁も。だから直して!」
「伊織、お前なぁ……」
臣平が呆れている。
「臣平、パーティーどうにかなんねぇの?行きたくねぇんだけど!!
凪も連れて行きたくねぇし」
「どうにもなんねぇから、お前に頼んだの!!」
「俺は!凪と二人だけでいたいの!」
「でも、行ってくれないとパパの怒りを買うぞ!」
臣平の鋭い視線。
「………」
「………」
しばらく二人の鋭い視線がぶつかる。
「……壊れるぞ…会場…」
「それは、白王のオヤジがなんとかすんだろ」


「伊織…」
そこへ、凪沙が入ってくる。
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