愛され、囲われ、堕ちていく
「ほんっと、容赦ねぇな…
笑ってるし……」
敬太はただ、伊織が組員をなぶっているのを見ていた。

そこに深木が帰ってきた。
「な…これは……」
「遅いよ、深木。伊織がもう殺っちゃったよ?」
驚く深木に敬太が言う。

「あ!深リン帰ってきたぁ!
遊ぼっ!」
「伊織…深リンって……(笑)」
満面の笑みの伊織と、苦笑いの敬太。
「伊織、なんだよ!これ!」
「それ!こっちのセ、リ、フ!
白王のせいにして、事務所狩りしてるらしいじゃん!
迷惑してんだよ!」
「だって最近、たるんでるじゃねぇか!
パパも甘いんだよ!」
「まぁな…じじぃは甘いな、確かに。
だって…深木のような弱いおっさんに、事務所なんか与えてんだから……」
「なんだと!?伊織、てめぇ…!」
ナイフを取りだし、伊織に切りかかる。
それを片手で止める、伊織。

「ほらっ、やっぱ弱い…
こっちは丸腰で、しかも片手しか使ってねぇよ!」
カシャン━━━━
伊織に手首を握り潰され、持っていたナイフを下に落とす。
「…ってぇ……離、せ…」
「ねぇ…遊ぼ?俺は片手で相手するから!」
不気味な伊織の笑み。
「━━━━!」
深木がその笑みにビクッと身体を震わせる。
その隙に、手首を掴んでいた手を深木の首にかけた。
「……っうぅ…」
そして、深木の首を物凄い力で絞めた。
伊織の不気味な笑みにビビったのと急に首を絞められた油断で、抵抗できないまま深木の命が尽きた。
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