【コミカライズ】結婚前日に「好き」と言った回数が見えるようになったので、王太子妃にはなりません!
 キャロルの胸は高鳴った。
 朝食もそこそこに身支度を調えて教会にいったらば、レオンの数値は『∞』。
 そんなに言われていないキャロルは、確信した。

 レオンには、自分以外に好きな誰かがいるのだ、と――。

 さっそく婚約破棄し、王都を出発して馬車で移動している途中で、山賊に囲まれて立ち往生していたら、馬で追いかけて来たレオンに捕まってしまった。

 彼は、まるでキャロルと離れがたい風に言う。

「君には、俺が幸せになるところを、その目で見てほしいんだ」

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