円城寺家のイケメン探偵 ~脅迫状に込められた思い~
『そうですよ。女性をバカにしてはいけません。常に女性を大事に…そうすれば世の中上手く進みますからね』


良子さんも笑う。


「女性を大事に…」


今回の事件は、佐々木先生が女性を大事にしなかったことで起こったんだ…と思う。


あれから…


山口先生は、警察に行ったけど…


結局、逮捕には至らなかった。


佐々木先生が…


最後まで自分で落ちたって…


譲らなかったから。


それは…


佐々木先生なりの山口先生への愛情?


今となってはわからないけど…


2人とも学校を辞めて、山口先生は花嫁修業を始めたらしい。


佐々木先生は、中島さんが出した被害届によって逮捕された。


もう2度と「先生」には戻りたくないって話してるんだって…


罪を償ったら、田舎に帰って実家の家業「居酒屋」を継ぎたいって。


中島さんを脅迫したことは反省してるらしいけど…やっぱりあんな人には「先生」として教壇に立って欲しくないもんね…


それで…良かったんだと思う。


『良子さん。パエリアおかわり』


『はい、柊音様は食べ盛りですからね。たくさん食べて大きくなって下さいね』


『もう十分大きいけどね』


そうして、円城寺家の楽しい夜は…


ゆっくりと更けていった。
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