円城寺家のイケメン探偵 ~脅迫状に込められた思い~
動揺が隠しきれない様子の佐々木先生…


それを見て、また凛音が突っ込む。


『いえ。人間には「勘違いや思い違い」もありますからね…念の為に聞いただけです』


『ま、まさか…本当に突き落とされたならさすがにわかりますよ。いやだな…新聞記者の方は何かと疑うのが「クセ」になってるのかな?』


『そうですね。悪いクセです』


『佐々木先生、この間はありがとうございました。どうぞお大事に』


私は最小限に挨拶をし、そのままみんな部屋を出た。


赤田さんを送る帰り道、


『あの先生…完全に誰かに突き落とされたな』


と、凛音が言った。


『本当にわかりやすい人。いっその事、誰に突き落とされたか聞けば良かったんじゃない?』


『そう簡単に話すとは思えない。彼は…相当「プライドが高そう」だね』


『佐々木先生…真由に最低なことしておいて、ニコニコ笑って…本当に…許せないです』
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