円城寺家のイケメン探偵 ~脅迫状に込められた思い~
凛音の眼鏡の奥の目が、鋭く先生を刺した。


『な、何をですか?私は…何も知りませんよ。だいたい脅迫状って何のことですか?』


困惑してるところをみると、先生は本当に脅迫状のことは知らなかったみたいだな…


『ある生徒が、演劇部の劇を中止させたくて出した物です』


『どうして中止に?』


『その前に先生…今あなたがしているネックレス…それは誰かのプレゼントですか?』


凛音の言葉に私も先生の首元を見た。


どこかで見たような…


黙る先生に凛音が続けた。


『それは…もしかして佐々木先生からのプレゼントでは?』


『えっ…』


先生、かなり驚いている。


図星なの?


でもどうして凛音は、ネックレスのことなんか…


『「山口先生」…あなたの首にあるネックレスは…佐々木先生とペアのネックレスですね』


ペア…?


あっ!


そういえば昨日…
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