円城寺家のイケメン探偵 ~脅迫状に込められた思い~
『もしかして…湊音さんが付けていた…?』


『ああ、そうだよ。前にこの部屋に来た時に最近撮ったと思われる写真が何枚か飾られていました。今は…なぜか無くなっていますね。その中の1枚に佐々木先生と中島さん、あと数名が写ったものがありました。佐々木先生が写ってるのはそれだけでしたが、その佐々木先生の首に…あなたが今しているネックレスとペアのネックレスが写ってたんです』


『そうだったの?全然気づかなかった…』


部室にそんな写真があったことすら知らない…


あらゆるところも全部見逃さない凛音の観察眼は、本当に…すごい。


いつも驚かされてばかりだ。


『偶然にも昨夜、私の兄が佐々木先生と同じものをつけていて、人気のあるブランドのペアのネックレスだということを知りました。すぐに調べたら、今あなたがつけている物がそのペアのネックレスだとわかったんです。昨日お会いした時もそれと同じ物をしていましたよね』
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