眠れない総長は眠り姫を甘く惑わす
目だけが、蒼い。
もしかして、どこか別の国の血が流れているんだろうか。
鋭くもキレイな碧眼を逸らすことなく、私を見たまま男は言う。
「あいつらがまたあんたに危害を加えに来る可能性がある」
「、…」
一瞬見とれてしまって、数秒遅れでその言葉を飲み込んですぐ、顔が青ざめる。
「危害を、って……待ってください、私秘密なんて知りません、なにも覚えてないっ」
「だとしても、記憶はいつ戻るかわかんねぇだろ」
「そうだけど……」
じゃあこの先、暴走族に狙われ続けて生きていくの?
「……もし捕まったら、私、何をされるんですか?」
「良くて口封じのための脅しか、監視下にある夜の世界に売られるってとこだろうな」
「、…」