眠れない総長は眠り姫を甘く惑わす



「御影くんがトップになって少し経った頃、僕はわざと近寄った。親に捨てられて行き倒れているフリをしてね」

「、…」

「まんまと親友になってくれて助かったよ。妹の情報も知れて、拘束することもできた。まぁそれが失敗して今に至るんだけど」

「銀、テメエ……」

「っ、、……」



どうしよう、、、


私は……どうすれば……



だって、こんな……



「ごめん、…なさい…」

「みのり?」

「……御影さん、本当は普通の世界で生きたいと思ってるのに……私の、せいで……」



普通の世界で生きたい、だから名前に白をつけている。

前に銀くんがそう言っていた。


それなのに……



「全部私のせいで……っ」
「それは違う」



「、…」



遮るように言って、御影さんが私の傍に近づいてくる。


来るなという銀くんの声も聞かずベッドまで進み……拘束されている私の手足から紐を解いてくれた。



『来るな』

そう強く言ったはずの銀くんは、その間なにもしなかった。


< 181 / 244 >

この作品をシェア

pagetop