私が素直になったとき……君の甘過ぎる溺愛が止まらない



「店長?」


 思い出したくない。

 だけど。
 思い出してしまう。


 そんなことが頭の中でグルグルと回っている。



 そんなとき。
 アルバイトの政輝(まさき)亜南(あなん)くんに声をかけられた。


「どうしたんですか。
 なんか疲れてるみたいですけど」


 自覚はなかった。

 だけど。
 そうなのかもしれない。


 心の疲れ。
 身体の疲れ。

 両方のときもあるし。
 どちらかだけのときも。


「ありがとう、政輝くん。
 大丈夫」


「それならいいんですけど
 無理しないでくださいね」


 政輝くんは。
 よく気付いて気遣ってくれる。


 政輝くんの方が私よりも私のことを把握しているみたい。

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