お嬢は若頭のぜんぶを知りたい。
試合が終われば、次は休憩。
体育館半分では、2チームずつしか試合はできない。だから試合をしない2チームは休憩をしながら応援したり。
中には男子のバレーボールの試合を応援をしている人もいて、声援が飛び交っていた。
「ねぇ見た!?今のすごくない!?」
「見た見た!!小鳥遊くんすごすぎ!!」
「小鳥遊くんがんばれーっ!!」
耳に届く女の子たちの声。
男子のほうでは、どうやら碧が活躍しているようだ。
碧は、昔からスポーツはなんでもできちゃう超人。
少しくらいわたしにその運動神経を分けてくれてもいいと思うんだけどなぁ……。
「茉白も小鳥遊くん応援しなくていいの?」
ステージに座っていれば、隣に腰をおろす凛ちゃん。
「えっ」
「小鳥遊くんも茉白に応援してもらったほうがやる気でるんじゃない?」
「そ、そんなことないと思うけど……」
「そんなことあるよ!」
……本当に、碧にわたしの応援なんて必要ないと思う。
碧は今、わたしに怒っているんだから。腹を立てている人からの応援なんていらないだろう。
まぁ……それに、彼は運動神経抜群だからわたしなんかの応援がなくても大丈夫。