お嬢は若頭のぜんぶを知りたい。
「茉白ちゃんは俺とペアなんだよ、邪魔しないで碧くん」
健くんに再び引き寄せられて、密着。
「は?触んじゃねぇぞクソ猿」
またまた、碧がわたしと体を引き寄せて。
健くんとまたまた密着して……と繰り返して。
揺れる体。
引っ張られて、密着してを繰り返して、いろいろとやばい。
好きな人と、告白された人。
どっちにもドキドキするよ……!
碧と健くんの争いをどうとめようかと思った時に──。
「いったん集合!」
聞こえてきたのは、先生の声。
その声が聞こえてくれば、碧と健くんの動きはとまって。
わたしはすぐに足についていた二人三脚用のベルトをはずして、走って逃げた。
これじゃ一向に普通にできないじゃんか……!
……わたしの心臓は、本当に壊れないだろうか。
そんなことを思っても、まだまだ練習は続いて……ドキドキしながら、なんとか頑張った。